可愛く無くてごめんなさい~わがままお嬢様とその執事~愛鈴編

「…ま?お嬢様…?」


あ。


うっかり、考え事してたわ…。


「どうか、なさいましたか?」



「なっ何でも無いわっちょっと、頭が痛いだけ…よ……っ」


もちろん、そんなの嘘。


高瀬の事を考えてたなんて、言えない。



「えそれはいけませんね…。」


ヒョイ。


高瀬。


あたしを軽々と、お姫さま抱っこした。


「ピアノは止めて、お部屋へ行きましょうお疲れなのですね…。」


「え?ちょっと、高瀬……っ!」