パラレルライン




「おー、やっと来たか…おせーぞ」

「ごめん…」


初夏の夕方、龍太郎の笑顔が太陽に照らされてキラキラとしていた。

ニカッと白い歯を見せて笑う龍太郎がなんだか眩しい。


「まあ俺もさっき来たばっかだからいいんだけどさ!」

「そうなんだ〜」

なんだか見てられなくなって自分の足の爪先に目をやる

どきんどきん…

結構緊張してるみたい、あたし。


そんなあたしとは対照的で、龍太郎はいつもの様子と変わらない調子で話し始めた。

「てか最近思ったんだけどさあ〜、大原……」

…………ドキッ!!!