「アイツのIMITATIONはフラワーアレンジメントかな?」
「占いの結果! 花屋でした~」
「麗…」


蓮は麗の顎を強く掴み上を向かせた。
ギリギリと筋が伸びる音を鳴らしながら麗はぎゃー!、という情けない声を上げている。

そんな二人の間から再び茨が現れた。
絡み付かれる前に避けた双子は片手に二丁の短銃を構えて発生源の女の子へ銃弾を打ち付けた。
乾いた音が響いたとき金髪の少女は膝をついて座り込んだ。
彼女の肩から赤い液体が流れ出す。
チームリーダーではない彼女は再び立ち上がり口を裂ける勢いで持ち上げた。
かなり異常な笑顔に和音達は身震いした。


「きゃはははははははははははは!!」


少女は不気味な笑い声を発しながら校庭のあちこちから茨を出現させた。
璃亞は和音の回りに防御用のシールドを張った。
璃亞のIMITATIONは特殊能力…所謂エスパーだ。
美華も本を取り出しページを捲る。
決まったあるページに書かれている言葉を読み上げる。
途端、茨の光が薄くなり石になってしまった。
和音と璃亞が感心している間にドコからか銀属音が聞こえてきた。