「…ゆーた…?」 「ミナノ!大丈夫か?体つらくない?」 見た感じ、熱はなさそうだけど… 念のため、俺はミナノに体温計を渡す。 「…あのね…夢みてたの」 ミナノが、俺の手に触れる。 「夢?…どんな夢だった?」 「お父さん、がね…あたしと一緒に歩いてて 踏切の向こうにお母さんがいて…笑ってたんだぁ…」 「そっか…いい夢だった?」 「うん…いい夢だったよ」 なんか、しんみりする俺。 「あたし、ちゃんと…ばいばいできたんだ」