「……やっぱり聞きたいかな?」

俺はどきっとして、
男の顔を見つめ直した。

「あ…」
「でも、もうそろそろ起きないとな。
ミナノに薬を飲ませてやらないといけないだろう?」


でも、俺は

まだ


聞いてない。


聞いてないんだ。



「そのうち…な」