あたしがまだ小学生だったとき。 よくお母さんと一緒に 駅前の雑貨屋さんまで歩いた。 お店の中には、外国から輸入してきたちょっと珍しい文房具など 味のある雑貨がたくさん並んでいた。 お洒落な雰囲気で、 地元の若い人達にも人気があった。 お店の中にはあたしのお父さんがいる。 アンティークな懐中時計を分解してたり、 皮でできた表紙のノートを並べていたり。 あたしとお母さんで遊びにいくと、 外国の切手をくれた。 あたしはそれを、お母さんに貰った アクセサリーボックスの中に入れる。