「おい、今おれのことバカにしたろ」 小声で喋りながら、ノロに手を伸ばす。 「………」 あれ?触らせてくれた。 「昨日はあんなに怒ったのになぁ…」 顎の下をくすぐってみる。 ノロは大人しいまま ミナノの枕元に寝転んだ。 なんとなくノロに遊ばれているように 感じるのは俺の気のせい? でも 「…やっぱ猫っていいよな…和むわ~」 すると「猫」という言葉を嫌うように、 ノロはベッドから降りてしまった。 「…だって猫じゃん」