秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


『マヒロってパパに冷たくない?』


『あんなのまともに相手してたら命がいくつあっても足りないよ』


『命て』


いや、だって実際そうなのよ。

小さい頃から…!

嫌がるあたしを無理やりヘリに押し込めて…!

わっはっはって笑いながら突き落すっていう…!


「突き落す!?」


「趣味はスカイダイビングの人です」


「それに真緒が巻き込まれるわけだ…」


そうなんですよ。

それ以降あたし、父様と会話するときは一線引く。

だってじゃなきゃ、ことあるごとに「それじゃ飛ぼうか」とか言い出すしね。

冗談じゃねーわよっつってね。

あはは。


「ねえねかっくんそういえばさ、今…どこにいることになってるんだろう?」


「なにが?」


「まおとかっくん」


ほら、もう数分もしないうちにきっと父様が大々的に…無駄なくらいに大袈裟に発表すると思うんだよね。

そったらさ、ほら。

また人が押しかけてきたら嫌じゃない。

パリかな、日本かな?


「ウィーンじゃない?」


「…………なんで?」


「だって一昨日ここでパーティーがあって、そこで勘違いされたんだから。この辺にいると思うんじゃない普通」


「…………」


蓮くん…あなたって人は。