秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*



―ピリリリリッ


「げ…」


鳴り響いた電話はかっくんのものだったらしい。

顔を引き攣らせて嫌そうに出た。


「言っとくけどデマ…」


「かえくんかえくんどおゆうこと!?」


開口一番『言っとくけどデマ』って。

お義母さまね?

その声はお義母さまだわね?

そりゃ電話もしてくるよねぇ…。


『カエデのお母さん?』


『うんそう』


『今かえくんって言ってなかったけ?』


『言ってるお』


アッシュ鋭いねぇ。

電話越しなのに。

…ってまあ、あれじゃすぐそこにいるのと変わらないくらいだけど。


「だからデマだって言っ…」


「ままま真裕ちゃん孕ませたわけ!?」


「孕ませたて! 笑えるな楓ママ。さすがやわ」


ママ、相当大慌てしてるみたいだね。

きっと電話持ってうろうろしてるよ。


「…あのな…。例えそうだとしても、どっかの誰かさんたちのせいで事実上夫婦なんだし、そこまで叫ぶほどの問題はな…」


「ああああの純粋な真裕ちゃんよ!? あーたあーたっ…」


「ハア……」


聞いてないね…何一つ。落ち着くまで待とっか。