秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


そりゃまあ…一応子どもじゃないし。

さんっざん子ども扱いされまくるけど子どもじゃないし。


…いや!

ぶっちゃけさみしいけどさ!

でも琥珀も梨音もいてくれ…。


「って梨音!?」


え、ちょっ。

なにかっくんについてってんの?

あまりにひどくない!?


「ちょっ、まっ…」


―キーバタン


「……」


おいおい。

かっくんやい。

あたしの梨音を連れてかないどくれよ。


「……ふんだ。なにさなにさ。いいもんね、ね? 琥珀」


「くうん?」


ほら! いいってさ!

琥珀もいいってさ! うん!

……うん…!


「うん……」


……あれ、なにこの虚しさ。

握った拳が妙に寒い。

ひゅおお~って吹雪が吹いてそう! 夏(前)なのに!


「…寝よっか、琥珀」


なんかもうご飯要らないし。

…てかかっくん動揺してるななぜか。じゃなきゃご飯食べてないこと忘れて寝ろなんて言わなくない?

どったのかな。