そりゃまあ…一応子どもじゃないし。
さんっざん子ども扱いされまくるけど子どもじゃないし。
…いや!
ぶっちゃけさみしいけどさ!
でも琥珀も梨音もいてくれ…。
「って梨音!?」
え、ちょっ。
なにかっくんについてってんの?
あまりにひどくない!?
「ちょっ、まっ…」
―キーバタン
「……」
おいおい。
かっくんやい。
あたしの梨音を連れてかないどくれよ。
「……ふんだ。なにさなにさ。いいもんね、ね? 琥珀」
「くうん?」
ほら! いいってさ!
琥珀もいいってさ! うん!
……うん…!
「うん……」
……あれ、なにこの虚しさ。
握った拳が妙に寒い。
ひゅおお~って吹雪が吹いてそう! 夏(前)なのに!
「…寝よっか、琥珀」
なんかもうご飯要らないし。
…てかかっくん動揺してるななぜか。じゃなきゃご飯食べてないこと忘れて寝ろなんて言わなくない?
どったのかな。

