秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


ぷるぷるぷるっと首を左右に振った。


「こんっなにお嬢様やのに、なんで気づかへんかったんやろ俺ら…。なあ?」


「いや、そりゃお嬢様ってことには気付いてたけどさ。それがまさか藤峰真裕だとは思わないでしょ普通」


「僕は思ったけどね」


「お前は別や別」


あそうだ。

そうだそうだそうだそう…。


「うるせェ」


「……むう」


…思い出したこと忘れないようにって思っただけだもん。

また忘れちゃうから忘れちゃわないように…忘れたし。


「どうしてくれるの」


「知るかよ。お前がニワトリ並みだから悪いんだろ」


にわとり?

にわとり…?


『ほら、ニワトリは三歩歩いたら色々忘れるっていうじゃない』


『色々て』


「まお三歩歩いてないもん! 一歩も歩いてないもん! にわとりと一緒にしな……あれ?」


「それじゃニワトリ以下な」


……そうなっちゃいますかね…。

そうですよね…。


「…お、思い出したもん。だからいいでしょ」


「ほお? 言ってみな」


「……」


え…っとだから…その…。