なんだとこの。
父様のやつ……チェックとか言いながら新しいのつけやがったな!
そんなに厳重にする必要がどこにある!
てかそもそも入る人が知らなかったらまったくもって意味ないでしょうに!
「ちょっと! 機械のくせに生意気! 開けろ!」
―ピーッ。ニンショウシマシタ。
「……は?」
―ギイィ…
あ、開いた…?
え、なんで…?
合言葉…?
……?
「いやー大正解大正解❤」
首を傾げて立ち尽くすあたしの前に、へらへらと現れたのは。
「……くそおやじ」
「があん!? おおおおとおとおとーさんに向かってななななんて口の利きかたを!?」
てか帰ったんじゃなかったの?
なんで門の中で待ち構えてるわけ。
つい飛び蹴りをくらわせたくなったよ。
「しくしくしく…。だってね、合言葉をって言ったらまおたんのことだからそうやってキレるだろうなって思ってさ…。合言葉に登録してみたんだ…」
「んーな言葉一字一句その通り言うと限らないでしょ!」
「しゅみましぇん」
コレの神出鬼没加減にもほとほと呆れる。
帰ると言って帰らなかった、これが何度あっただろう?
「今度こそ帰るからさ…怒んないでね❤」
「考えとくー。野木さんただいまー! 坂本さんタオルー。お兄ちゃんちょっとこーい!」

