……ああ、どうりで。
なんか胸があったかいなって思ったの。
じーんとしてるのかな…って。
…違うじゃーん。
かっくんの手がなんか、あたしの胸元をまさぐっているように見える。
気のせい? ううん。触られてる感覚もあるわ。
気のせいじゃない。気のせいなんかじゃないわ。
「…っあ…!?」
びくんっと体を震わせた。
なんかヘンな感じがする…?
「か、かっくん…?」
唇を離した瞬間に、思わす不安げに問いかけた。
かっくんはちゅっと額にキスをすると、そのまま…。
「んっ……あ…」
首筋にもキスを落とした。
なんだか怖くなって、ぎゅううっと強く肩にしがみつく。
「…って…」
「! あっ…ご、ごめんごめんごめん痛かった!? ごめんねつい…」
「ああ…いや、別に。俺が悪かった」
「で、でも…」
「いいから。…疲れたろ? もう寝ればいい」
かっくん…。
ど、どうしたの?
「かっくん…」
「一人で寝られるか?」
「えっ……う、うん…?」

