そうして自由な時間を過ごすこと二十分。
「そろそろ帰ろっか…」
お昼も近付いてきてお腹すいてきたし、いい加減琥珀達も飽きたみたいだし。
そう思って重い腰を上げた。
「こーはくーおいでー」
口元に手を当て呼びつけると、すぐさま反応して駆け寄ってきた。
なんて……なんて…!
「いい子なんでしょう…! 可愛い…!」
超素直!
誰かさんとは大違い! うん!
「…でなんで俺を見る」
偶然! そう、偶然よ…!
「梨音もおいでー」
ダメもとで呼んでみるも…やはりダメでした…。
あの子、名前を覚えてないわけじゃないんだけど…。
呼んだらとりあえず振り向くんだけど…。
なんかね…まおの言うこと聞いてくんないんだよね…。
「てなわけでバトンタッチ」
かっくんにね。もちろんね。
後は頼んだとばかりに肩に手を置くと、かっくんは梨音のほうを向いてちょいちょいと手招きをした。
人間の子じゃあるまいしそんなんで…といいかけたその時であったっ。
―すたたたたーっ
「来たし!?」
嘘でしょ!?Σ
「わんっ」

