秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


ひもを外してるのに、琥珀をぎううっと抱きしめてるもんだから…走り出したい琥珀はしゃかしゃかと足が空振りするだけ。

パッと放してやると、一足先に走っていた梨音のもとに一目散に駆け寄った。

本当…仲良いよねあの兄妹。

あのとき一緒に連れて帰って本当に良かった。


「衝動的なくせに」


「……結果オーライですよ。ほら、終わりよければすべてよしってね」


「衝動的は否定しないのね」


だってあの日はもともと連れて帰る予定じゃなかったし。

二日後くらいの予定だったし。

その時点ですでに衝動的。

…ま、二日くらいいいのよ。


楽しそうな琥珀達と、楽しそうな…メイリー達…?

お花摘みしてる…。

しかもアッシュとシュンは…あれ寝てない?

お花の絨毯で優雅におねんねですかよ。

そんじゃあたしも好きにさせてもらいますよ?


「てわけでかーっくん❤」


ぴょーんっと飛びつくと、一瞬よろけたかっくんだったけどしっかり受け止めてくれた。


「ね、ね。帰ったら今度こそ、バイオリンしてね。ショパンの別れの曲がいいな」


「なんでまた」


「なんとなく?」


かっくんはなんでも弾けるんだよ。

童謡からパガニーニまで!

きっと自作も即興でいけそう。

あたしかっくんのバイオリン大好きだな。

本人もだけど…でもやっぱ、バイオリンも含めて本人が好きなのかな。

てかもうなんでも好きなのかな❤


「えへ❤」