ひもを外してるのに、琥珀をぎううっと抱きしめてるもんだから…走り出したい琥珀はしゃかしゃかと足が空振りするだけ。
パッと放してやると、一足先に走っていた梨音のもとに一目散に駆け寄った。
本当…仲良いよねあの兄妹。
あのとき一緒に連れて帰って本当に良かった。
「衝動的なくせに」
「……結果オーライですよ。ほら、終わりよければすべてよしってね」
「衝動的は否定しないのね」
だってあの日はもともと連れて帰る予定じゃなかったし。
二日後くらいの予定だったし。
その時点ですでに衝動的。
…ま、二日くらいいいのよ。
楽しそうな琥珀達と、楽しそうな…メイリー達…?
お花摘みしてる…。
しかもアッシュとシュンは…あれ寝てない?
お花の絨毯で優雅におねんねですかよ。
そんじゃあたしも好きにさせてもらいますよ?
「てわけでかーっくん❤」
ぴょーんっと飛びつくと、一瞬よろけたかっくんだったけどしっかり受け止めてくれた。
「ね、ね。帰ったら今度こそ、バイオリンしてね。ショパンの別れの曲がいいな」
「なんでまた」
「なんとなく?」
かっくんはなんでも弾けるんだよ。
童謡からパガニーニまで!
きっと自作も即興でいけそう。
あたしかっくんのバイオリン大好きだな。
本人もだけど…でもやっぱ、バイオリンも含めて本人が好きなのかな。
てかもうなんでも好きなのかな❤
「えへ❤」

