―――……
し~~~~ん。
あれから部屋に戻り、写真を何度もねだるも「ダメだっつったらダメだ」と一喝され。
さらには目の前で着替えをされて思わず顔を手で覆いながらも思いっきり指を広げてみて。
見惚れてしまうくらいに綺麗な肉体に目を奪われ。
そしてそれも終わり、今なぜかベッドの上に向き合っている状態。
これ、どうしましょう。
「……あの……もう一回上の服脱いでもらえませんかね…?」
「なんで」
「だってすてきな体を写真に撮りたい」
「ダメだっつったの聞いてなかったのかよおめーは」
いや、それは着物姿のことかなと。
あんなに似合ってたのに気に入らなかったのかなと。
そう思ったんですけど違うの?
「ハア……」
ああ! ため息!
どどどどうしよう呆れられた?
そうだよねそうだよね…だってあれだよね。あたしあたし…。
「どうでもいいけどお前」
「は、はい」
「ちょっと顔貸せや」
「は?」
顔……貸せ?
…いやいやなに無茶仰る。
いくらあたしでものっぺらぼうじゃあるまいし、顔なんて取れませんよ。
「体ごとでいい?」
「はあ?」

