秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


「ふむ…。しかしもう遅いのだ」


「なにが?」


「もう重役達に招待状を手配してしまった」


「……招待…状…?」


って……まさか…。


「完成披露ぱーちーだ」


なんですとぉー!?

やるの!? あれ結局やるの!?

てか!


「あたしあの仕事しないって言ったでしょ! なによそれ!」


「きゃんっ! ……で、でもぉ…もう話まとまっちゃったんだもん…。お前次期当主だし、楓くん次期社長だし、行かないわけにはぁ…」


「……」


―ピシィッ! パリーン!



あたし、持ってたピーチティーのカップ、握りしめて割っちゃった。

火事場の馬鹿力って、こういうときにも発揮されるんだね。

火事場じゃないのに。


「あああ! い、一個一千万のカップが!! さすがにショック!」


「一個一千万!?」


「ふ、藤峰家恐るべし…」


『いっせんまんて…いくら? シュン』


一千万がなんですか…。

カップがなんですか…。

あそこと仕事はしたくないってあたし…言いましたよね?

一人でやれよってそういう意味合いを込めて言いましたよね?

それともなに? かっくんと別れてあれと結婚しろと? そう言いたいわけ?

自分が勝手に婚約と結婚としたくせに?