しかしまあ。
りんりんの行動力の半端なさには驚いたけど、本当に父様のやつはダメダメだな。
セキュリティのチェックとか言って門あけっぱにしてる間に、こんなに勝手に入って来てるよ。
―コンコン
「失礼いたします。ピーチティーをお持ちしました」
「あ、坂本さんなんかね、こんなのが三つ増えたから……ってあれ?」
いちにーさんしーご……。
…なんで人数分あるの?
もしかして……この部屋に案内したのって…。
「はい❤わたくしでございます。あの……いけませんでしたか…?」
「あ…ううん……。仕事が早いね相変わらず…うん」
ていうか的確だね。
坂本さんに敵う人、きっと世界中探してもいないよ。野木さんくらいしか。
あ、お兄ちゃんは論外ね。
「それでは失礼いたします」
ぺこりとお辞儀をすると、早々に部屋を出ていった。
「きゃあ! び、びっくりした…。も、申し訳ございません旦那様。お怪我は…」
「ああ、いいのいいの。さかもっちゃんはしばらくお休み❤」
……ん"!? こ、この声は…。
―ばーんっ
「やっほーまおたーーん❤」
……なんでこう…いつもいつも。
この人は空気読めないのかな!
「父様こら!」
「まあ待てまあ待て。門が直ったんだい。それを知らせに…ん? おや、君達は」

