秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


かっくんの言った通りとりあえず中に入りながら、通訳として一人ひとり適当に紹介した。


「あ、あれはシュンだよ。ウィーン版かっくんだよ。日本語分かるからね」


「ほんまや! なんかかっくんに似とるなあ」


「あ?」


「か……楓くんに似てますなぁ…」


「てか……シュンが通訳してよ」


「俺かい」


「うんうん」


「カエデがいるじゃあねェか」


……かっくんがそんなことしてくれるとは到底思えない。

ずぇったいに。うん。


「じゃあ楓くんに似てるっていう彼もしないんじゃ…」


「そんなことない! 似てるけどその他に対する優しさの違いが…ハッ…」


こ、こわい!

かっくんが睨んでる! 超怖い!


「え……えと…このナルシーっぽいのが蓮くんでぇ…このばかの象徴みたいのがしゅっちゃんでぇ…」


「ちょっとちょっと真緒ちゃん、ナルシーっぽいってなにさ」


「ちょいちょい真緒たん、ばかの象徴てなんやねん」


ど、動揺してるだけです。ごめんなさい。

ほら、人って冷静じゃないとき、本音がぽろっと出ちゃわない?


「それさらに失礼」


「……あれ。そお?」


『分かる! ナルシっぽいねそこの彼』


きゃっきゃ笑いながらハディがそう言う。ドイツ語…蓮くんが分からなくてよかった…。