なんかもう、派手に驚く気力が出ない。
りんりんてなんでこういつもいつも、行動が半端ないのかな?
「だってねー、ちょっと早い夏休みに入ったのよ。どうせヒマだし来ちゃおうと思って」
夏休み?
…そっか。七月だもんねそういえば。
ていうかだからってよくもまあ「ヒマだから」でここまで…。
「お前が言えた立場かよ。バイオリン一つ取りに日本まで一日で行って帰ってきやがったくせに」
それは!
忘れ物だから! 必要だったから!
―どーんっ
「わあ」
『初めましてーっあなたがりんりん? まあまあマヒロったらそんなおこがましい! あたしがこんな可愛い子に似てるですって?』
「??? な、なに言ってるのこの子。だあれ?」
『あ、あたしはメイリーよ。マヒロのこっちでの一番の親友だわよ❤』
「だから……何語?」
『ドイツ語』
「?」
……なんか…面白い。
かみ合ってるようなかみ合ってないような…そんな会話が面白い。
「えー…。これはメイリーです。ウィーン版りんりんです。以後お見知りおきを」
「なにそれウィーン版のあたしって」
「まあそのうち分かると思うけど…。あ、こっちはリジュです。んであっちはハディで、これがアッシュです」
『今これって言った俺のこと』
ノンノンノン。気のせい。

