慌てるあたしに、してないけど。とさらりと返すかっくん。
じゃなんで“いいおもちゃ”…?
不思議には思ったけど、気にするほどのことでもない。
いつでも降りられるようにしておいた。
―ピーッ
やがて到着を知らせるアナウンスが流れ…。
『ご乗機ありがとうございました』
『またのご利用をお待ちしております』
キャビンアテンダントさん達に見送られて、飛行機を降りた。
うん…。なんとも新鮮だっ。
「っん~~~! 肩こったぁ!」
ずっと座りっぱなしだもんね…。
…ってまあ寝てたんだから仕方ないけど。
「あっち行くぞ」
「はーい」
荷物を受け取らなきゃならないね。そうだそうだ。
「あ、そうだ…」
りんりんに連絡!
そう思って携帯の電源を入れ、りんりんに電話をかけた。
―ルルルルル…
その間も、カッカッと階段を上っていく。
『もしもし真緒っ?』
「あ、りんりん~♪」
りんりんが出たのは、ちょうど人気が絶えた瞬間。

