秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


慌てるあたしに、してないけど。とさらりと返すかっくん。

じゃなんで“いいおもちゃ”…?


不思議には思ったけど、気にするほどのことでもない。

いつでも降りられるようにしておいた。



―ピーッ



やがて到着を知らせるアナウンスが流れ…。


『ご乗機ありがとうございました』


『またのご利用をお待ちしております』


キャビンアテンダントさん達に見送られて、飛行機を降りた。

うん…。なんとも新鮮だっ。


「っん~~~! 肩こったぁ!」


ずっと座りっぱなしだもんね…。

…ってまあ寝てたんだから仕方ないけど。


「あっち行くぞ」


「はーい」


荷物を受け取らなきゃならないね。そうだそうだ。


「あ、そうだ…」


りんりんに連絡!

そう思って携帯の電源を入れ、りんりんに電話をかけた。


―ルルルルル…


その間も、カッカッと階段を上っていく。


『もしもし真緒っ?』


「あ、りんりん~♪」


りんりんが出たのは、ちょうど人気が絶えた瞬間。