時間もぴったりだったようで、すぐに飛行機にに乗り込んだ。
「わお…広いね。席いっぱいあるね」
「そりゃそうだ」
はわー…。すっごーい!
妙に感動しつつ、指定されていた席に座った。
「どのくらいで着く?」
「八時間…前後?」
「なっがっ!」
寝なければそれは…!
それは寝てしまわねば…!
なぜかそうしなきゃいけないような気になって、飛行機が飛び立って一時間ちょっとであたしは本当に眠ってしまった。
あたしってさ…よく寝るよね、うん。
自分のことながらにそう思う。
―――…
「…お…まお……まーお」
「う…ん…?」
「そろそろ着くから起きな」
「えっ…もう?」
次にあたしが目を開けたのは…かっくんにそう言って揺らされたとき。
目をこすりこすりきょろきょろしたけど…まあ何も分からなかったっ。
「ホントに着いたね~寝てたら。…かっくんずっと起きてたの?」
「そりゃ朝起きて出てきてんだからな」
「暇じゃなかったの…?」
「いいおもちゃが隣に寝て…」
「なんかしたの!?」

