るんるんと浮かれながら部屋に向かう。
「お前あんま飛び跳ねんなよ」
「は~~~い」
「ったく…」
心配しなくてもあたし疲れやすいからさ、ここんとこ。
そんなにおおはしゃぎできませんて。
練習のしすぎかな…休まないと。
「さーかもーとさんっ。おやつちょーおだい❤」
「あらお嬢様。練習は終わりで? 本日はフルーツのパウンドケーキが焼けておりますよ」
「きゃあすてき❤」
途中厨房に顔を出しておやつをねだると、焼きたてのパウンドケーキが出てきた。
なんでもあるなーここって…。
「ありがとう。ピーチティー入れてね」
「はい。かしこまりました」
一切れつまみ食いしながら、先に戻ってることにした。
「かっくんいる? フルーツの甘味で美味しいよ」
「いる」
「はい」
ひょっと差し出すと、少し前かがみになってぱくっとかじった。
「美味しいでしょ」
「うん」
ほーらね?
坂本さんお料理すっごく上手なんだから。
二十何歳かなのにすごいよね!
あたしなんてほら、しかくいの一つ作れないのに!
「だから三角だっつーのに。いい加減覚えろよ」

