呆れ返るかっくんに不意打ちでキスをしてからバイオリンを構える。
ちらっと見てみると…うふふっ。
ぽかんとしてるよ。
おもしろーい!
かっくんが我に返らないうちに弾き始めた。
なめらかに…なめらかに。
ひたすらそれを求める曲だ。
―~~♪~♪♪~~
気を遣いながら演るのは得意じゃないけど…繊細な動きは苦手だけど…。
しっかり自分の音を聴いて、暴走しないよう抑え込んだ。
「うん。いいんじゃないの?」
「ほんと!」
「ああ。ずいぶん落ち着いた演奏をするようになったな」
「大人になったのよ…うふふ」
「……」
「ちょっと。無視て」
思いっきり背を向けるかっくんに、「ねえ。ねえちょっと」と絡みついていると、ちらっと時計を見たかっくんが言った。
「もうだいぶ長いことやってるな…。そろそろ終わりにしよう」
「わ、ホントだ。時間が経つのって早いのね」
練習してるとあっという間。
「おやつにしよっか❤」
「嬉しそうだな…」
「うん!」
坂本さんの手作りお菓子♪

