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あれから二ヶ月が経った。
もう十二月。すっかり寒い。
そろそろクリスマスシーズンだから、みんな浮き足立ってる。
あたしの公演も発表されたんだよ。
今度はカメラOK。
もう覚悟したよー。だっていい案思いつかなかったんだもんっ。
「おいまお、聴いてるか?」
「あ、うん」
やる曲も当然決まってる。
かっくんの言った通り童謡を一つ選んで、星に願いをを入れてみた。
オルゴールによくあるやつで、すごいいいよね。
あとはねー適当。ぶっちゃけ適当。
今も、かっくんのCD代わりの演奏を聴いてる。
「ん…。ね、そこもうちょっとゆっくりのほうがよくない?」
「んー? …ああ…そうだな。書いとくか…」
あたしだってずっと目をハートにして聴いてるだけじゃないんだよ。
ちゃんと“音”を聴いてるもん!
「じゃあお前の思う通りに…」
「やってみます❤」
もうそれ聞き飽きたよー。
毎日言うんだもんねかっくんたら。
にこっと笑いかけて、立ち上がった。
「てってれてれって~♪」
「なんだその鼻歌は」
「即興」
「……」

