「…だだだだってそうなんだもの! 大袈裟なくらいに、指紋認証だ静脈認証だ声紋認証だと色んなもん付けるくらいだよ? 門あけっぱにしてたら大目玉っ」
「門が…開けっ放しに?」
「そーだよ。さっき閉め忘れたんじゃないの? あれが来たときに」
「いえ、そんなはずはございません! あれを追い返し……あ、い、いえ。お客様がお帰りになるのを見届け、確かに門は閉めました」
えー?
閉めた?
『……みんなどおやって入ってきたの?』
『だからぁ、門開いてたんだって。なあシュン』
『あー…そうだったかも』
『そうなのよ。全開だったわよ』
ぜ、全開…ですとな…?
ま、ますますあり得ん!
なんてことでしょう!
父様いなくてよかった!
「私がなんだって?」
「うきゃあ!?」
そそそそういえばいたんだっけ!?
仕事でここにいたんだっけ!?
「ああ、そうだ。忘れていたが…機械チェックのため、門が今無防備になっている。気を付けたまえ。なんなら警備員をつけようか?」
「……は?」
い、今……なんと…?
なんと仰いました…?
「も、門開けてたの……あんた?」
「あんたとはなんだ! おとおさんに向かって!」
……無駄!! この数分、超無駄!!

