秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


ダッと駆け寄って、かじりつくように飛びついた。


「おかえり~…」


「ちょっと遅くなったな」


「ホントだよ~もう…。大丈夫だったの?」


「ああ。お前がいないことに相当腹立ててたけどな」


「でもそれが本当なのにねぇ…」


「まあ社長がちょうどみえてたから話はまとまったけどな」


「本当! よかった!」


よかったよ~もう~…。

谷川様はいい方なんだけど、息子がねぇ…。

あれどうにかならないかねぇ…。


「これから大変かもね」


くすっと笑いながらかっくんに言うと、「そうかもな」と言ってちゅっと軽くキスをされた。


「さ、帰んぞ」


「はぁい❤梨音が待ってるよ」


「ああ、そうだな…。早く抱きたい」


「あたしを?❤」


「それもいいかもな」


「いいのかよ」



薄手のコートを被せてもらって、手を繋いで帰った。

こうして歩くのも、たまにはいいかもね…。


「あ、そうだかっくん、あのね?」


ふと思い出して、昨日お兄ちゃんに教えてもらったクリスマス公演のことを話した。


「…だから一緒に行こう? ニューヨークの綺麗なイルミネーション一緒に見ようよ…」


くいっと見上げてそう誘った。