ダッと駆け寄って、かじりつくように飛びついた。
「おかえり~…」
「ちょっと遅くなったな」
「ホントだよ~もう…。大丈夫だったの?」
「ああ。お前がいないことに相当腹立ててたけどな」
「でもそれが本当なのにねぇ…」
「まあ社長がちょうどみえてたから話はまとまったけどな」
「本当! よかった!」
よかったよ~もう~…。
谷川様はいい方なんだけど、息子がねぇ…。
あれどうにかならないかねぇ…。
「これから大変かもね」
くすっと笑いながらかっくんに言うと、「そうかもな」と言ってちゅっと軽くキスをされた。
「さ、帰んぞ」
「はぁい❤梨音が待ってるよ」
「ああ、そうだな…。早く抱きたい」
「あたしを?❤」
「それもいいかもな」
「いいのかよ」
薄手のコートを被せてもらって、手を繋いで帰った。
こうして歩くのも、たまにはいいかもね…。
「あ、そうだかっくん、あのね?」
ふと思い出して、昨日お兄ちゃんに教えてもらったクリスマス公演のことを話した。
「…だから一緒に行こう? ニューヨークの綺麗なイルミネーション一緒に見ようよ…」
くいっと見上げてそう誘った。

