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かっくん不在、一日目の朝。
「お嬢様、お時間でございますよ。お嬢様?」
久しぶりの坂本さんの声で、はたと目が覚めた。
「んー…? おはよう坂本さん…」
「おはようございます。コーヒーお入れしますね」
ハア…そっか。
かっくんいないんだっけ。
ふわわ…と大きなあくびをしながら、ベッドの上に飛び乗ってきた梨音を抱きしめた。
「ん~…ふあふあ…❤梨音、かっくんいなくてさみしい?」
「きゅうん」
「ちょうなの~さみちいの~❤」
勝手な解釈をして、おーよしよしと撫でまわすあたし。
気のせいか、梨音は迷惑そうだった。
「では朝食の支度をしてまいります」
コーヒーを入れてくれるなり、そう言って戻っていく坂本さん。
本当に朝から大変だなぁ…。
いつ寝てるんだろう…。てかいつご飯食べてるんだろう…。
ありがたみを改めて感じながら、コーヒーをすすった。
「梨音ちゃん琥珀は?」
「くっ」
「ん? どこ?」
この子はね、琥珀は? っていうと琥珀の方見るんだよ。
自分の名前も琥珀の名前も分かってるんだね。
なんって賢い子❤❤

