秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


―――……

かっくん不在、一日目の朝。


「お嬢様、お時間でございますよ。お嬢様?」


久しぶりの坂本さんの声で、はたと目が覚めた。


「んー…? おはよう坂本さん…」


「おはようございます。コーヒーお入れしますね」


ハア…そっか。

かっくんいないんだっけ。


ふわわ…と大きなあくびをしながら、ベッドの上に飛び乗ってきた梨音を抱きしめた。


「ん~…ふあふあ…❤梨音、かっくんいなくてさみしい?」


「きゅうん」


「ちょうなの~さみちいの~❤」


勝手な解釈をして、おーよしよしと撫でまわすあたし。

気のせいか、梨音は迷惑そうだった。


「では朝食の支度をしてまいります」


コーヒーを入れてくれるなり、そう言って戻っていく坂本さん。

本当に朝から大変だなぁ…。

いつ寝てるんだろう…。てかいつご飯食べてるんだろう…。


ありがたみを改めて感じながら、コーヒーをすすった。


「梨音ちゃん琥珀は?」


「くっ」


「ん? どこ?」


この子はね、琥珀は? っていうと琥珀の方見るんだよ。

自分の名前も琥珀の名前も分かってるんだね。

なんって賢い子❤❤