心底驚いている様子のお兄ちゃん…もとい神崎に、あたしは次々とまくし立てた。
「仕事はちゃんとこなすッ! これ鉄則!」
「は、はあ…心得ておるつもりですが…」
「心得るだけじゃ意味ねーのよ! 一番大事なとこおろそかにしちまいやがって…」
「い、一番大事なとこ……と申しますと…?」
ほんっきで分かってない!
え? これ馬鹿なの? それともマジなの?
「セキュリティ甘くしてたらダメでしょ! そんなことしたら…!」
そんなことしたら大変なことに…!
『そ、そおだわよね。どろぼーに入られちゃうものね』
『こんな豪邸入らないやついないだろー!』
みんな、あとを追ってきたみたい。
口々に頷く。
…うん。まあそれもあるのかもしれないけど。
「…そんなことしたら、あたしが父様に怒られるんだからねっっ!!」
「……」
「……」
『……』
『……』
『……』
『……』
…なに。
ちょ、なによ。
なんでみんなしてあたしを見るわけ?
『そこじゃねーだろ』
わあ。総突っ込みされた。

