秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


「か弱いレディだからな」


「まー…。そこんとこは似てないのねぇ」


「誰に?」


そんなんあたしのかっくんに決まってるじゃないの。

そうやってさり気なく気を遣ってくれて、有無を言わさず持ってくれるとことかは似てる。

だけどそういうセリフをさらっと言うのはシュンだけだねぇ。


『おおマヒロ! 待ってたぞっ』


『あ、ケイン』


『んーっ❤よくやったなマヒロ、可愛かったぞ~!』


出入り口で待ち構えていたケインがドドドーッと駆けてくると、あたしの脇に手を入れて抱き上げ、ぐるんぐるん回った。


「うにゃあ~~~!」


こ、これこそっ…幼稚園児扱いじゃん…!?


『いや、本当に。ブランクを感じさせない素晴らしさだった!! なにより可愛い❤』


『どしちゃったのーケイン』


可愛いなんて言うことなかったのに、急にどうしたのかしらねぇ。


相変わらず抱き上げられたまま首を傾げると、『私はバイオリンを弾いてるときのマヒロが一番好きなんだよ』と嬉しそうに言った。

そんな風に言われるのは嫌じゃない。

あたしにとってもバイオリンはとても大事なものだから、むしろ嬉しい。


『そう? ありがと』


『じゃ、中に入りなさいお前達。今日からあの曲の練習を再開しよう』


『ねえ降ろしてよーケイン』


『幼稚園のガキじゃあるまいし、なんだよそれー』


『確かに小さいけど』


『シュンってば!!』


なんでそう小さい小さい言うわけっ。