秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


なんかもう、色んな意味で衝撃を受けるあたし。

そうしているうちにかっくんはさっさと車に乗り込んでしまった。


「いってらっしゃい…」


「ああうん」


ぽけーっと放心状態のまま言うと、そっけない返事をして行っちゃった。


…行っちゃった…。



「……行っちゃったよかっくんが行っちゃったよー!」


『ああもういきなり泣かないのっ。早く行って、音楽して忘れちゃいなさい』


メイリーがあたしの頭を撫でながら言った。


『そうね。じゃあ行こうマヒロ』


ハディが手を握りながら言って、すたすたと歩きだした。


『…? 歩いて行くの?』


『そうよ』


『……そんなに近いの?』


『うーん…まあ十分ってとこかしらね』


『は!? それ歩く距離!?』


『え!? 歩くっしょ!』


『え、そうなの?』



『……』

『……』

『……』

『……』

「……」


え、なんで黙るの…?

シュンまで? シュンまで黙る? …あ、てか最初から喋ってないねあの人。