「その場合リジュじゃなく俺に許可とれよ」
「許可してくれないくせに」
「当たり前だ」
「……」
「……」
…なら言うなよ。
許可とれって言うなよ。許可しないくせにさ。
『しかし授業始まるから行かないわけにはいかないしねぇ…』
『てか隠れなくなっていいじゃん。悪いことしてないのに』
『でもめんどくさいじゃない』
『そこはほら…権力(チカラ)を振りかざして…』
『アホか!!』
冗談よ。
こればっかりは冗談よ。
そんなのあたし、一番嫌いだもん。
『ちょっと待て。こればっかりはて…。他に何か企んでたの!?』
『なによーいちいち細かいなアッシュったら。そんなんじゃモテないぞ』
『モテない!? そっ…! それは人生における最大のピンチだぞ…!?』
そんなことはないと思うけどねぇ。
てかもともとこの性格、モテなそうだけど。
「ね、かっくん。今日ケインのとこにも一人で行かなきゃならないの?」
「そうだな…さすがに夕方までには発ってないと」
「そっかぁ…」
わ~ん寂しい!
あのパリでの夏休みの時以外、かっくんと会わない日なんてなかったのに…。

