秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


抱えられたまま走ることおよそ二分。


『おーい、こっちだー』


お! デジャヴ!


『今度こそここなら見つからないはず!!』


『お前らヒマなのか?』


『失礼ねーあんた達(主にマヒロ)のために用意してあげてたっていうのに』


かっくんが呆れるのも無理はない。

前も茂みから手が伸びてきたけど、今日は古い建物みたいなとこから手が伸びてきた。

なんかね、むかーし使ってた倉庫なんだって。

そんなもんあるんだ…。


『藤峰家のお嬢様をこんなとこに…! ううんでも仕方ないわ。ガマンしてねマヒロ!』


「うん。かっくんあっこ。あっこがいい!」


『……』


『…今すっげぇ適当に“うん”言われたぞ』


なんか積み上げてあるよ。

なんだろうね?

とりあえずそこに降ろしてちょ❤


びしびしと指差すと、抱えていたあたしの体を縦に持ち上げて、ちょこんと座らせてくれた。


「今一瞬、仲睦まじい親子に見えたぜ」


「うるせぇなお前はよ」


「ねえねえ暗いよー。電気ないの?」


『付けたら見つかるでしょ』


『えー…。じゃあ暗闇に紛れてかっくんにちゅうしてもいいのね!?』


『……いいんじゃないの?』


えーっもう。ホントにしちゃうぞっ。