うんっ。ガッツだ!
「張り切るのはいいが、またセクハラされたらどうする気だ?」
「……や~ん助けてかっくんどうしよう!」
拳を掲げていたら、かっくんにさらりと言われ…泣きつく始末。
あたしってダメな子!!
「こっちにするんだろ? それを伝えて大まかな打ち合わせするだけ」
「そおっす」
「じゃあ俺一人で行くから、お前ここにいれば?」
「え!?」
か、かっくん一人で!?
え、一人で行っちゃうの? 今度はアメリカなのに!?
ひ、日帰りできないよね…泊まっちゃうよね…ひ、一人で行っちゃうの…?
「じゃセクハラされるか」
「待ってます…」
「よし」
そう言って、しゅんとなったあたしの頭を撫でた。
まあ…あいつに会うよりはずっとずーっとマシだもんね。
「が、頑張ってねっ…!?」
「あ、ああ…」
あんまりの勢いに若干たじろいでるかっくんだったけど、そんなこと気にしてらんない!
だってライバルじゃん! なにこれ修羅場? 修羅場っ?
わたしという美しき天使をめぐって男達が激しいバトルを繰り広げる…! …みたいな!?
「誰のどこがどう美しき天使だ、え?」
「…冗談を冗談と受け取れない人ってよくないと思うわ」
ちょっとドラマに感化されて妄想してみただけじゃない。
そんなバッサリ斬らなくたっていいじゃないっ。

