「……」
あれ。黙っちゃったよ。
もう~往生際が悪いったら!
「言っちゃえよ~」
「……そりゃ…あれだ」
「だからどれ?」
「お前が……」
「ん? あたし?」
なぜあたし?
なにゆえ?
その続きを待っていたのに、かっくんはまた黙り込んでしまった。
「……ねえ、まだ…?」
しかも何分も。
なに、このおかしな沈黙。
せめてさ、言わないなら言わないで終わりの合図くらいしてほしいかな。
「…だからな」
「う、うん」
あ、言うんだ…。悩んでたんだね何分も…。
「お前の音楽に惚れて…お前に会いたくて、追いつきたくて……こう…突っ走ってたっつーか…。だからもう、いいんだよ…」
「は…い?」
「くそ…。言わせやがってこのバカ」
「って…え? なに、え?」
それはつまり…どういう意味…かな?
えっと…え?
「俺が好きなのは、お前と、お前のバイオリン」
「……」

