秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


「……」


あれ。黙っちゃったよ。

もう~往生際が悪いったら!


「言っちゃえよ~」


「……そりゃ…あれだ」


「だからどれ?」


「お前が……」


「ん? あたし?」


なぜあたし?

なにゆえ?


その続きを待っていたのに、かっくんはまた黙り込んでしまった。


「……ねえ、まだ…?」


しかも何分も。

なに、このおかしな沈黙。

せめてさ、言わないなら言わないで終わりの合図くらいしてほしいかな。


「…だからな」


「う、うん」


あ、言うんだ…。悩んでたんだね何分も…。


「お前の音楽に惚れて…お前に会いたくて、追いつきたくて……こう…突っ走ってたっつーか…。だからもう、いいんだよ…」


「は…い?」


「くそ…。言わせやがってこのバカ」


「って…え? なに、え?」


それはつまり…どういう意味…かな?

えっと…え?


「俺が好きなのは、お前と、お前のバイオリン」


「……」