「あ…そういえばさ、かっくんはどうしてバイオリンしないの最近。前も聞いたけどさ」
「いや…まあ…」
「ん~?」
あ・や・し・いっ。
かっくんが言葉を濁すときは大抵恥ずかしくって隠してるとき!
なにが恥ずかしいのかな~?
「ねえねえなーんでっ」
くるっと体をまわしてかっくんのほうに向き、両手を首に回した。
顔を近づけて聞くと、あからさまに目をそらされる。
「まおは奥さん❤なのにっ。隠し事するんだわっ」
「…せめて嬉しそうに言うなよその台詞は」
「だって奥さんって…❤すてきじゃん!?」
「わかんねぇやつ…」
そうね。あなたには分からないわっ。
「で? なんでかな?」
「……面倒だし…?」
「嘘をついちゃいけませんってママから言われなかったのっ」
「……じゃあ…」
「じゃあじゃあるかこのっこのっ」
ていっていっと肩のあたりを人差し指で刺していると、やがて大きなため息とともに告白してくれた。
うん、やっぱりかっくんは素直でいい子❤
「俺はな…お前みたいに純粋にバイオリンが好きでやってたわけじゃねぇんだよ」
「えーなんで?」
「…だからそりゃーお前…あれだ」
「どれだ?」

