――真裕サイド――
―ヴーッヴーッヴーッ
「うん? そういえばマナーモードのままだった…」
かっくんと二人、まったりしていた昼下がり。
ベッド脇に置いていた携帯が突如震えだした。
「りんりんですねぇ…。百二十パー怒られますねぇ…」
昨日切っちゃったもんなぁ。
まず言い訳から入ろう。うん。
「もしもしりんりんあのね昨日ね忙しかったんだよね実はそれであのその…」
『ねえ聞いてよ真緒! 十二月にね、ニューヨークで合宿があるの。冬休みに入ってからだから、休暇に行かない? そして遊びましょ!』
「…へ?」
ニューヨーク…。合宿…。
冬休み…? 遊び…?
…ん? あれ? 怒ってない……ねえ。
『ね、ね、いいでしょ?』
「そ、そりゃまあ…。あ、そういえばお兄ちゃんが次の公演どこにしようって張り切ってたから、ニューヨークにしてって言ってみ…」
『それは素敵なことだわ!? ぜひそうしてっ』
「あ、うん…」
『じゃあお願いね! またね真緒❤』
―ブツッ
「あ、切れた…」
なんだあれ。どうしたんだりんりん。
いつにも増してテンション高かったなぁ…。
「ニューヨークがどうしたって?」
「それがねぇ…」

