頷き合いながら教室に入ると、またも…。
「あっ。五人組マイナス一のさらにマイナス一よ!」
「なんやねんそれ!?」
「ねえねえ楓くんのことなんだけど…」
「武藤さんは!?」
「実は不倫で…」
「星野くんは真裕ちゃんの公演の予定とか知らないのかしら?」
「みんなは観に行ってないの?」
…真緒ちゃん達…こんな気分だったのかなー。
なんて思うほどに人に囲まれる。
まあ僕らもこのくらいのことはあったけどね。
霞みまくってるけど一応日本ではそれなりに名が通ってる。
修平もそうなんだから、世の中って不公平だと思わない?
「任せるわ修平。いや、しゅっちゃん❤」
「お前に言われるとえらく気持ち悪いわ!」
「頑張れよ、しゅっちゃん」
「さらに気持ちわるっ!? …つかお前らなにを逃げよんねん!」
こういう対応は愛想のいい修平に任せるのが一番だ。
何でもかんでも笑って済ますしな。
あいつの唯一のいいところだ。
「唯一やとコラ」
「ねえ青木くん、どうなの!?」
「色々どうなの!?」
「いや、俺も色々知らんねん。楓はあの通りやろ? 恥ずかしいんか知らんが自分の女のことなんっにも喋らへんねん。せやから知らん知らん。俺も教えぇゆうんやけどなぁ…」
「そうなんだぁ…残念」
「そおよねぇ。すごくクールだもんね」
「そこがかっこいい❤」
…人の印象…って、そんなもんだよね。

