秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


――真裕サイド――


…むふっ❤

むふふふふふっ❤

チャンス!!

かっくんの写真を手に入れるチャンスよこれはっ。


あそこにいるわよってことを教えてあげた情報料として、撮った写真の一枚や二枚、三枚や四枚…(以下略)頂いたってよろしいんじゃなくて!?


奮起して待ち構えていたのに…。


「帰るぞこの野郎」


「……ケチ!!」


ぷいっと背中を向けて、アッシュの首根っこを掴んで歩いて行ってしまった。


なんで!?

なんでそんなに頑なに拒否するかな。


『あっ…。ま、待って!! 写真を一つ…』

『なんって捨てがたい二択なの…!? 藤峰真裕と星野楓…! 去りゆく彼を追い留まる彼女を捨てるか。はたまた留まる彼女と共に留まり、去りゆく彼を捨てるか…』


そんなさ、詩人みたいなこと言って真剣に悩まなくても。

てかそんなことしてる間にもうかっくん行ったよ?


『そろそろ失礼いたします』


『えっ…あ、ま、また観に行きます!』

『ありがとう!』

『頑張ってね!』


色々声をかけてくれるみんなに軽く会釈をして、舞台そでに戻った。


そこには三姉妹が待ち構えていて…。


『お疲れ様でした』

『こちらへ』

『どうぞ』


笑顔で出迎えてくれて、肩の力が少し抜けた。