秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


「ああ?」


『ひっ…!!』


つーかしかもなんだ。

ほとんど男じゃねぇか。

あんな一見ただのガキみたいなやつになんの用だよおい。


『カエデがムカついてる…』

『カエデでも嫉妬するんだ』

『そういえばそんなシーンがあんまなかったよな』


「どうせなら、俺の女になんの用だくらい言えよ」


「なんのことだ」


「…お前しらばっくれるの好きだな」


「あ?」


ジロッとシュンを横目で睨む。

その間にも、真裕は言い寄られるばかりだ。


『ひ…ひょっとしたら、旦那さんより僕のほうがいいかも!』

「なわけねーだろ。……ハッ…!」

『これ、旦那様とお二人で使ってください❤』

『どうも』

『しゃ、しゃしゃしゃ写真撮っても、い、い、いいですか!?』

「めっちゃ声裏返ってるし。しかもその手の震え方…わざと?」


…そのちょくちょく入る日本語の突っ込みはなんだよ。


完全に他人事でそんなことを思っていた俺がバカだった。

あいつとの付き合いは決して短くないのに。

いや、短かろうとだいぶ知り尽くしているつもりだ。

それなのに……。


『写真なら、わたしよりもっと見栄えのいいものがあちらにございますよ❤』


…そう言って、笑顔で俺のほうを指してくると、なぜ微塵も想像しなかったんだろうか。


『星野楓…!』