「ああ?」
『ひっ…!!』
つーかしかもなんだ。
ほとんど男じゃねぇか。
あんな一見ただのガキみたいなやつになんの用だよおい。
『カエデがムカついてる…』
『カエデでも嫉妬するんだ』
『そういえばそんなシーンがあんまなかったよな』
「どうせなら、俺の女になんの用だくらい言えよ」
「なんのことだ」
「…お前しらばっくれるの好きだな」
「あ?」
ジロッとシュンを横目で睨む。
その間にも、真裕は言い寄られるばかりだ。
『ひ…ひょっとしたら、旦那さんより僕のほうがいいかも!』
「なわけねーだろ。……ハッ…!」
『これ、旦那様とお二人で使ってください❤』
『どうも』
『しゃ、しゃしゃしゃ写真撮っても、い、い、いいですか!?』
「めっちゃ声裏返ってるし。しかもその手の震え方…わざと?」
…そのちょくちょく入る日本語の突っ込みはなんだよ。
完全に他人事でそんなことを思っていた俺がバカだった。
あいつとの付き合いは決して短くないのに。
いや、短かろうとだいぶ知り尽くしているつもりだ。
それなのに……。
『写真なら、わたしよりもっと見栄えのいいものがあちらにございますよ❤』
…そう言って、笑顔で俺のほうを指してくると、なぜ微塵も想像しなかったんだろうか。
『星野楓…!』

