『……やっぱすごいじゃん。あんたの女房』
『だからその呼び方はすんなっつってんだろ』
『だって気に入ったんだもの』
『……』
メイリーのやつは、やっぱり花梨に似てるな。性格が。
真裕がしきりに似てる似てる言うのが分かった。
ふいっとあえて無視し、舞台上に視線を戻す。
誰も上がらないとは言え、どこから出てきたのか花束が山積みにされていたりなんかヘンなもん投げられてたり、真裕の足元はてんやわんやだ。
『次の公演の予定、決まってるんですか!?』
『いえ、なにも…』
『きゃあ❤真裕ちゃんと口利いちゃった!! きゃあ~~~!』
「あちょっと…。どこ行くのかな彼女…。面白いな彼女…」
『けっっっこんしてくださいっ』
『結婚してますもう』
『重婚でも大丈夫です!』
『うん、それわたし逮捕されちゃうから』
『し・つ・れ・ん…』
…強烈なのもいるな…。
重婚なんつー一言が、普通出てくるか?
『受け取ってください』
『ムリ。…ハッ…。も、申し訳ありませんがお受けできません』
『ううっ…。五百ドルしたのに…』
「五百ドルで指輪って買えたんだ…」
『読んでください!』
『可愛い❤いくつ?』
『七歳!』
『まあ~っ❤ありがとうね』
『えへっ』
チッ…あのガキ、一丁前に照れやがって。
七歳だと? ませガキだなおい。
『カエデ大人げない…』

