秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


『いいなぁ。あたしも行きたいわよ。マヒロとカエデのバイオリン聞けるんでしょ?』


『メイリー』


『それがね、マヒロはともかくカエデなんてぜんっぜんやってくんないのよ』


そういえばさ。

かっくん最近目立った活動しないよね。

あんなに出ずっぱりだったのに。


ふと気が付いて、くるっと左側を振り向いた。


「なんで?」


「いやなにが」


「くくっ…」


いや、なんで笑うのシュン。

今のどこに笑う要素があった? あたし……。


「シュンが分かんない」


「俺はおめェがわかんねェよ。くくっ…」


「??」


ひたすら首を傾げるあたしだったけど、早々に諦めて再チャレンジ。


「ねえなんで?」


「だからなにが」


「だーかーらぁ。どーして最近バイオリンしてないの?」


「してるだろ家で」


『家でしてるの!?』


『そおよ。マヒロの練習に付き合ってやってたわ。あたし見た!』


なにその、家政婦は見た! …的なノリ。

なんですか? 事件の目撃証言ですか?


『まー…。お互い特権ねぇ…』


特権? お互い? なんの?