「だから…! あたしはね、えっと…えーっとこないだ……いくつになったんだっけ?」
「十八」
「そう、十八! 十八なんだよ!」
「どこが?」
「体全体」
「中身は…五歳か」
「なんと!?」
中身が五歳!?
え、この人どこまで馬鹿にしてんの? どっからどこまで馬鹿にすれば気が済むのかな?
「親切心だバーカ」
「どこが? どのへんがどのくらい親切心? え、てか親切って言葉の意味お分かり?」
「事実に気付かせてやった」
なにそれ新事実発覚!?
いやいやいや。
そんな事実存在しませんて。
「いや、つーかもういいから早く行くぞ」
「だってかっくん、あいつ一ミリたりとも変わってないお? なんでああも失礼なのかな。おんなじ失礼でも、愛❤があるかっくんのがマシじゃない?」
「ちょっと待て。俺は失礼言った覚えはねぇぞ」
「自覚なし…!? てことは本気!? 色々本気で言ってるってこと…!?」
つまりは愛❤もなしってことかな?
あれれ? おっかしいなー。
あたし達ー、超ラブラブの新婚カップルって設定じゃない?
そういう感じじゃない今ちょうど?
いいのかな。今こんなで大丈夫かなこの先?
両手でバイオリンを抱えてちょこちょこ歩きながら、「ねぇ、ねぇちょっと」と問い詰めた。
…ことごとくスルーされましたけども?

