さらっと言い放つと、草むらをかき分けてぴょんっと道に飛び出した。


「さー行こう❤」


「もっぺん言うけど離れんなよ?」


「はあい」


言われなくても離すもんですか❤

せっかく…せっっっかく、かっくんがしっかと手を握ってくれているというのに…!

離せと言われてもそう簡単には離しません❤


ちょちょちょいと寄り添って、うるんと見上げてみると。


「…………」


「…❤」


「…………ハア」


いよっしゃ!!

しょーおり!


…かっくんは、手を繋ぎなおしてくれた。

うん…❤これこそ以心伝心ってやつだね?


『絶対違う』

『そう。マヒロが分かりやすすぎなだけ』


『なんと…!?』


以心伝心ではないと…?

いや、そんなはずはないわ。

だってかっくんは、いつだってわかってくれる…!

まおがなにも言わなくたってわかってくれるんだお…!?


『だから、いつだって分かりやすいんでしょ?』


『があん……』


そっ……そんなバカな……。


がくうっ。


…あたし、歩きながら肩を落とした。