ため息つくほど腐ってる!?
「ああ…分かった分かった。お前相手にこういう言い方をした俺が悪かった」
「なにそれどういう意味…!? え、腐ってるの!?」
「だから意味が違う。相当。…もういいからそれは忘れろ」
わ、忘れ……。
「うん」
『うんかいっ!』
『忘れるんかいっ!』
分かった。記憶から消し去る。
ていうか記憶に刻まない。最初から。
「忘れた」
「よし」
『え、なにこの夫婦…』
『なにこのおかしな会話…』
ところでもう、人は来そうにないね?
てかさ、どっちにしたって授業があるんだから、隠れても意味ないと思う。
「もう上がろうよ」
かっくんの服の裾をつんつんしながら言うと、「離れんなよ」と手首を握られた。
どうせなら…! 手首握るんじゃなくて手繋いで欲しかったかな…!?
『あ、待ってよ。あたし達も行く~』
『あれ…? そういえばさ、なんでメイリー達まで隠れてたの?』
『そりゃあな、俺たちゃマヒロに一番近いからなこの学校じゃ。俺達に色々聞いてきたんだよ』
『へえ…。そ、それはどうもすみませんでした』
なんてーか…うん。ごめん。
『だいじょおぶよっ。知らぬ存ぜぬで通したわっ』
『うん。特にそういう心配はしてない』

