秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*


うん…。

なんかちょっと。ね。

あんまりに容赦なく斬られて、ちょっと傷ついたかな。


『カエデカエデ、こっち!』


「ん…?」


この声は…。

小声でひそひそあたしのかっくんを呼び止めるこの声は…!


「アッシュ…」


…ではないか…!


『早くっ。ここならしばらくは大丈夫なはずよ』


『しばらくて』


…そして曖昧なことを言って思わずあたしに突っ込ませたあなたは…!

ちょっと久々メイリーじゃない!


手招きされるままに、なんか茂みの奥に入り込んだあたし達。


『いやー…さすがに人気者ね』


『てか今までこうならなかったのが逆に不思議じゃね?』


『そりゃーだって活動休止状態だったんだもの』


こそこそ会話をするのは、ハディ、アッシュ、メイリー。

シュンは死んだみたいに草むらに横たわり、リジュは面白がってシュンの腕を蹴っ飛ばしていた。


『…やめろや』

『あら生きてたの❤』

『死んでたらなおさらするなや』

『生きてるんだからいいってことね』

『おめェどういう脳みそしてんのよ』


「あ"づいー…。かっくんあ"づいよー…」


「我慢しろ。落ち着いたら中入ろうな」


「うん…」