うん…。
なんかちょっと。ね。
あんまりに容赦なく斬られて、ちょっと傷ついたかな。
『カエデカエデ、こっち!』
「ん…?」
この声は…。
小声でひそひそあたしのかっくんを呼び止めるこの声は…!
「アッシュ…」
…ではないか…!
『早くっ。ここならしばらくは大丈夫なはずよ』
『しばらくて』
…そして曖昧なことを言って思わずあたしに突っ込ませたあなたは…!
ちょっと久々メイリーじゃない!
手招きされるままに、なんか茂みの奥に入り込んだあたし達。
『いやー…さすがに人気者ね』
『てか今までこうならなかったのが逆に不思議じゃね?』
『そりゃーだって活動休止状態だったんだもの』
こそこそ会話をするのは、ハディ、アッシュ、メイリー。
シュンは死んだみたいに草むらに横たわり、リジュは面白がってシュンの腕を蹴っ飛ばしていた。
『…やめろや』
『あら生きてたの❤』
『死んでたらなおさらするなや』
『生きてるんだからいいってことね』
『おめェどういう脳みそしてんのよ』
「あ"づいー…。かっくんあ"づいよー…」
「我慢しろ。落ち着いたら中入ろうな」
「うん…」

