――真裕サイド――
…あれから二週間。
こっちの学校では、もう夏休みは終わり。
今日から学校が始まる。
「あーづーいー…」
「おらしゃんとしろ。遅刻すんぞ」
「う"えー…あづいー…」
りんりん達は、とても名残惜しそうに昨日帰った。
『学校なのね…学校なのね…。仕方ないわ…』
『楓。頑張れや』
『オロすぞコラ』
『はは。まあ頑張って』
『てめェコラ』
…って。
それにしてもなにを頑張るんだろうねかっくん。
「おい真裕」
「はーい…。……てかさ、このくそ暑いときに限ってなんで空調機が壊れるわけ? どうして予備のエアコンの一つ二つついてないわけ? 誰よここ設計したの。…父様? そういえば父様だったわ。ツメがあめーのよ」
一気にまくしたてながら、汗でまとわりつくTシャツをぽいっと投げた。
「車と学校は涼しいだろ。急ぎな」
「わっ❤そうだね!」
なんか…!
一気に涼しくなったかも…!
パパパパパッとノースリーブのワンピを着こみ、バイオリンを背負ってかっくんの腕に絡みついた。
こればっかりは暑くないの。
てかぶっちゃけ暑くても寒くても、しないわけにはいかない…!
「いってきまーす」
「いってらっしゃいませ」

