秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*



「……か……」


……か?


「かっ…!」


か…?


「かっくん~~~~!!」


やっぱりな。

…ちょっとでも気にした自分がバカだったぜ。

気にするまでもなく“か”とくりゃ続く言葉は“かっくん”に決まってらぁな。


その一言で一気に力の抜けた俺は、ドサッと背もたれに体を預けなおした。

マヒロはカエデに向かって一直線、走ってくる。


「かっくん、まおできてた? ねえできてた?」


「ああ。できてたよ」


「きゃ~~~っ❤ほんと!」


ガバッと押し倒しそうなくらいの勢いで飛びつくマヒロを、いとも簡単に受け止めるカエデ。

嬉しそうなマヒロの頭を優しく撫でた。


「まおねっ、まおねっ、がんばったんだよ!」


「ああ、そうだな」


「だからねだからねっ、かっくんおしゃし…」


『マッヒロォ~~~❤❤』


「……チッ」


おう。

今滅茶苦茶本気で舌打ちしたな。

目がおっそろしいことになってたぜ。


『いやあ❤さすがだねっ。こんな素晴らしいものを聴いたのは実に久しぶりだ。君の六年前のコンクール以来だよ』


『あっそう。それはありがとう』


適当だな。