―――……
―カンカンカンカンカンカーン!!
「は!? なに!? 火事!? 地震!? 雷!? 親父!?」
「…意外に冷静だな」
いや、本気でパニクってます。
なにごとなにごと?
突如響いた凄まじい音にがばっと飛び起きると、もう起きていたらしいかっくんが呆れ顔で呟いた。
…この人いつも本当に寝てるのかしら?
なんかあたしより後に寝てあたしより先に起きてるけど。
何時間寝てるの?
「…なんてことはとりあえず置いといて。今の…なに?」
「あっさだよーん! おっはよー♪」
「……なんだうちのばかか」
「ちょ!? おとおさんに向かってその言い草!?」
もー…朝っぱらからちょーうるさいんですけどぉ(ギャル風に)。
てかぁ、こんなばかっぽいの父親に持った覚えー、ねぇしー(ギャル風に)。
「自覚ねーのか? お前らそっくりだぞ」
「……」
かっくんのいけずぅ(ぶりっ子風に)。
「なによなによ! 自分なんてぜぇんぜん似てないくせにっ」
「俺はあんなの達に似なかったことが人生で唯一の自慢なんだよ」
いやもっと自慢できることあるでしょ!?
その容姿とかさ、その才能とかさ。
なんでそれを誇りに思わないかな?
気持ちは分からないでもない気もすることもないような気もするけど。
「どっちだそりゃ」
自分でも分かんなくなった。

