え、う…。
だってだってだっ…。
『ほんじゃー照明落とすぞー』
「えええ!? …てかケインはいずこに? この声はどこから? …ハッ! 天からのお導き…!?」
『あんたの女房…パニくるとより一層面白いわね』
『その呼び方はなんとかならねぇのか』
―ガタン
「あ…」
あたふたしているうちに、そんな音と共に客席側の照明がすべて消えた。
そして…。
―パッ
代わりに、舞台のライトが薄く光り出した。
うん…。なんとも不気味だ。
『じゃー行けッ!』
行けて。どこに。
そのテンションおかしいぜケインっ。
グッ…と宙に向かって親指をたて、いそいそとケースから楽器を出した。
『まったく準備してなかったんかい』
だってほら、それどこじゃなかったじゃない?
かっくんの…!❤
超すてきなアップのポスター…!❤
あたし…!
自分なりに全力でやるからね…!?
そしたらあれ、ちょうだいね…!!
『あんたの女房……なんか燃えてるわよ』
『ありゃヘンなこと企んでる顔だな。……だからその呼び方なんとかならねぇのか』

